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「サークル」
発行書物

『外道祭文第二号 月経の血』

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月経の血で、綴られた物語……


第十九回文学フリマにて発行。
表紙絵はいぐるらいずさん。美麗やでえ……。

『外道祭文第二号 表紙』


テーマは『女性と革命』!
風合の女性観を煮詰めて凝縮したような、全作品で女性が主役となる短編集。
頁数は約百頁。美しく、生臭く、とんでもない女性たちの物語が七つ集結。
これらに加えて巻頭歌とそれに対になる詩、そして風合の新たな文学観を表明する後書きを収録。

以下、目次。




巻頭歌
朽縄忍法帖第一巻『珊瑚忍法帖』
美能玲という女性
蘖ゆ連理
夕立過ぎの花屋さん
月経の血(前)
月理学的戯詩歌楽團歌劇『卵子の血税』舞台設定
月理学的戯詩歌楽團歌劇『卵子の血税』本篇
月経の血(後)
エデンの少女
九相文宣言




以下、何作品かの冒頭を紹介!




朽縄忍法帖第一巻『珊瑚忍法帖』

 朽縄(くちなわ)清姫(きよひめ)は忍者である。夜叉ヶ池のほど近く、蠱毒谷(こどくだに)と呼ばれる忍の里で、姫として、また、第一級の忍者として、様々な忍法を教え込まれて育った。歳は三十路で而立(じりつ)で三十歳。見た目は、まず長い髪の毛が目立つ。普段の(と言うのは、彼女は忍法で髪を伸縮させる為)長さは、二メートル五十センチ程と、それだけで並の人類より長いのだが、しかし持主は大きくない。と言うのも、清姫の両脚、そして両腕は、根元から裁断でもされたかのように、存在しないのである。所謂四肢欠損であり、彼女の品格を無視した言い方をするならば、達磨だ。人前では電動車椅子に乗っている。もっとも、忍法によって髪の毛を自在に操る彼女にとって、四肢が存在しないことは何らのハンデにもなっていない。車椅子に乗るのは、彼女の本来の移動手段を使うことが既に忍法であるので、それをカモフラージュする為でしかない。ほとんどの場合、彼女の体はその豊髪(ほうほつ)に包まれていて、また彼女がゆったりした服を好む為、どんなスタイルなのかは窺い知れない。ただ、彼女がゆったりした服を好む理由は「胸がきゅーくつだから」というモノで、そう考えると相当な豊乳(ほうにゅう)であるようだ。




美能玲という女性

 美能玲と言ったら、この界隈の歓楽街やヤンキーたちの間ではとても名の通った人物だ。美しい、という字に能力の能、そして王偏に命令の令という字を書く。「みのう」と読むのが一般的なのだが、彼女自身の曰く、「みどう、って読み方が正しいんだよ。ママのひいお婆ちゃんから伝わってる」とのことで、彼女を知っている人間は「ミドーさん」乃至、「アキラさん」と呼ぶ。歳上の者でも必ず「さん」をつける。彼女の年齢は二十四だが、何か、目上の人間でも敬称をつけずにはいられないような気持ちにさせる、一種のカリスマを彼女は持っているらしい。





蘖ゆ連理

 その双子は、天使の落としものだった。
 ある教会の前に、聖夜に落ちていた、彼女らはきっと天使の贈り物。誰への? 人類への。一人は真白く、一人は琥珀、肌の色こそ違えど顔の造作も体の造作も総てが一緒。奇跡のように、鏡写しにしたような二人の赤子は、教会の牧師様と修道女たちによって育てられた。それは正しく、天使のような子どもたち。
 名前は牧師様によってつけられた。白い子が文(ふみ)、黒い子が恋(れん)、という名前を貰った。姓は、牧師様のそれと同じ(大分珍しい)白銀(しろがね)という二文字を授けられた。前時代的な、或いは前衛的な、二つの極に振れた名付けは、多分に牧師様の趣味に浸ったものだった。しかし、異を唱える者はなかった。唱えられなかったのか、唱える必要がなかったのか、或いはその両方か、それは、今となってはもう、解らない。
 幾度もの洗礼と祝福を受けながら、天使の双子は育っていった。四歳になる年、二人は教会と縁の深い椿女学園という学校の幼稚舎に入園した。二人が同年代の人間と交わったのはこの時が初だった。それまでは教会の中で、礼拝に来る人々に可愛がられて、修道女たちから神様のお話を聞いて、誰からも好かれて過ごしていた二人は、しかし、幼稚舎に入ると同時にその特殊性から奇異の視線を向けられ始めた。
 彼女たちの髪の毛は美しい浅黄色だったのである。




卵子の血税(戯曲)

【登場人物、及び各人の役割と衣装の註】

 雑賀蜜月(罪人)
灰色の襤褸布を纏い、首・手首・足首に鉄の輪と鎖を嵌める。髪は乱雑に。金髪のまま。
 白銀文(亡霊)
全裸。に、近い白のマイクロビキニ。髪に白いエクステを一房、直毛。右目に黒地に苺を象った眼帯をつける。
 紫菫(女王)
白金の刺繍入りの黒いドレス。ファーのついた赤いマント。赤と金の王冠をつける。杖を持つ。ストレートヘア。
 紅苺(将軍)
黒い礼帽。赤いタキシード。左肩に青マント。白い狩猟パンツに黒い軍靴。剣を持つ。髪は右側でサイドポニーに。
 美能玲(預言者)
肌に密着した鰐革の上下。胸部に黒太陽のチューブトップブラが露出。茨の冠。ギターを持つ。髪はアシメ。
 櫻野公子(夢魔)
ノースリーブの白一色のワンピース。裸足。枯れ木で作った十字架を持つ。髪はおかっぱ前分け。
 鶴賀静流(死神)
黒いビジネススーツ。下はタイトスカートに赤いハイヒール。大きな剪定鋏を持つ。髪は玲と逆のアシメ。
 白銀恋(天使)
首に白布のマフラー。上は青地金刺繍のポンチョのみ。下半身は白タイツに金踵の長靴。髪前分け。時計を持つ。
 黒塚風子(妖精)
道化師の風体。二割れ帽子、紅と紫。服は紫。透けたアラビアパンツ。大鞠を持つ。髪は前に垂れる箇所に金筒。
 毒島一(悪魔)
黒いタキシード。裾は広く内側は宇宙の柄。両脚は太い包帯で巻く。髪は無数の腕のように結う。天秤を持つ。
 他、異人複数
悉く異形の頭部。褐色でない者は全員が白塗り。薔薇、桜、蜘蛛、蠍、牛、羊、鰐、蛇などの頭。全員上半身裸。

【舞台】
 現代。最後の王国。宮廷、謁見広間。舞台中央に玉座。中央奥に牛頭人身の神の像。像の下半身は炉。向かって右に鉄柵牢。左にステンドグラス、処女宮を象る。天上に黒い球体(鉄製が望ましい)。装飾は中世西洋風を基本とし、棺桶、柱時計、地球儀、砂時計、望遠鏡など不用品を過剰に並ぶ。





エデンの少女

 財布の中には一円札が五枚っきりしかなかった。
 ああ、これからどうしよう。こんなことになるのなら賭場であんな粘るのじゃなかった。絵が売れた、それも思いがけずに描いた『蒼穹の断崖』が三十円で売れた、それで調子に乗ったのがまずかった。賭場で三十円を一五〇円にしてやろうと考えたのがまずかった。三〇円に、その時持っていた二円五〇銭、それだけの財産が今や五円。下宿も追い出された。流石に半年も月賦を滞納したのはまずかった。喰い下がろうにもまったく私の浪費癖が原因なので如何ともしがたい。それで、結局、都市を離れた僻地――元は村であった――の安い下宿を借りる羽目になってしまった。





――色取り取りに極彩色の血の夢が、貴方の脳髄で花開く――



 
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