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「小説」
千夜風灯物語

千夜風灯物語 第百六十七夜 釈迦

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家のアンテナを新しくすると言うので少女は業者の男が作業するのを庭から見上げていた。頭がおかしい以外は完全な美少女であったが、些かおかし過ぎて両親は頭を抱えていた。

彼が作業に入る前、少女はちょっとだけ会話した。

『このアンテナは、宇宙を見れる?』

真剣な表情で少女は問うた。

『見れますよ、きっと』

愛想笑いで、男は答えた。

この解答はキチガイ少女を充分に満足させた。ちょっとした恋心が芽生えた彼女は色情狂の気があるらしく、彼にならば抱かれてもいいや、なんて考えていた。これが終わったら誘惑してみよう、なんて考えながら作業する男を見上げていた。

すると、男が足を滑らせて落ちて来た。

男の脳天はものの見事に少女の頭蓋骨にぶつかり、砕いた。そうすると、男の骨も砕けてしまって、二人の脳髄がどろろと流れ出した。そうして、飛び散った二つの脳髄は、どちらがどちらのものかを判別することすら不可能なくらいに、混ざってしまった。

これが真実のセックス。

脳髄ではない、子宮でものを思う少女は、末期の際にそんなことを思った。子どもという結果を決して結ばない性交が、そこにはあった。もう脳髄なんて邪魔なものはない。二人の魂魄もどろろの脳髄みたいに自由自在に交合出来る。

ある晴れた、白い日の照る日の出来事だった。




 
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