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「小説」
千夜風灯物語

千夜風灯物語 第百六十四夜 FIRE AFTER FIRE

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実に矮小な悪魔であった。日の国に生まれた火の悪魔は、精々が一つの家を焼く程度の力しか持っていなかった。彼は一度、悪魔大学時代に欧州に留学して、涙の魔王とふとした奇縁で知り合って、いつか出世したら彼に仕えるということになっていたのだが、なかなか上手くいかなかった。

そんな彼はある日、雨の魔法使いに出会った。彼は名前だけは知っていたのだが、会うのは初めてだった。何故自分の居場所が解ったのか訊くと、魔法使いは『私は地上のことなら大抵知っているよ』と答えた。そして彼女は火の悪魔にいいものをくれた。

それは一つの村落を焼き滅ぼして作った魃の玉。

火の悪魔は欣喜雀躍してそれを持ってとある街に飛んで行った。そうして、そこで魃の玉を叩き落とすと、凄まじい灼熱が街全体を覆い、可燃性を持つ物体総てに火がつき、街は瞬く間に大火災に包まれた。

悪魔はこれで涙の魔王に貢ぐ魂が用意出来ると喜びながら煙に噎いだ。そう、これで彼はようやくそれなりの地位の悪魔に出世出来るのだ。刈り取った魂の三割は魔法使いに玉代として渡さねばならなかったが、それでも充分過ぎるほどの所為かであった。

そうして、人間たちの消火活動も虚しく人がほとんど焼け滅びた街で、火の悪魔は凱歌を歌いながら勝利の燭台に火をつけ、喜びの証明を他の悪魔たちに見せつけるのであった。




 
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