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「小説」
千夜風灯物語

千夜風灯物語 第百四十四夜 少女王国の崩壊

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彼らの過ちはこの世の摂理に背いたことではない。過ちというのも不適当な気がする。これは単純な運命の悪戯とでも言うべきものであって、そこに彼ら少女王国の人間たちの過失などは一切存在しない。仮にするとして、それは必ず認識された罰。

どういうつもりでそんな真似をしたのかなど誰にも解らないのだが、雨の魔法使いがある日、天体望遠鏡で月を見た。そこに少女の王国があることを彼女は観測した。観測したら、疑似的に造り出した地球儀ならぬ月儀を持ち出して、少女王国のある処に縫い針を刺してしまった。

するとどうだ、縫い針は隕石となって月に極々小さなクレーターを造った。小さいと言ってもそれは月の大きさに比しての話だから、惨めな中年親父の王様を始めとする少女王国の住人たちはみんな、そのメギドの火に押し潰されて、死んでしまった。

何でもないことのように数多の霊魂をこの世から消し飛ばしてしまった超現実世界の申し子は、そのまま雨傘を持って街へと出かけた。コートを買いに行くのである。これから寒くなるから、あったかい毛皮のコートが欲しかったのである。

既に滅び去った月のメガロポリスのことなどは、もう忘れてしまった。誰に観測されることもなく、雨の魔法使いという嫌な人間(かも知れない)によって滅ぼされた少女王国は、滅ぼした当人にすら忘れられて、完全に、この世から消えてしまった。

少女たちが思っていたことは、もう、誰にも解らない。




 
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