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「小説」
千夜風灯物語

千夜風灯物語 第百四十一夜 Love Song

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だらしなく伸ばしたもじゃもじゃの黒髪を鬣だと言い張り、友人一同に呆れられている彼の名前は雛村時緒と言う。大学のゼミで必須資料を読んでいないという大失敗をやらかして盛大に叩きのめされた心で家に帰った彼は、食事もシャワーも抜きにベッドに寝転んで、ケータイをいじり出した。

彼の恋人は今、遠くの故郷にいる。八幡豊子という巨大な女性に、時緒は死ぬるばかりの恋着を持っていた。今は豊子が家の法事で帰省しているが、そうでなければ毎日二人、どちらかの家で一晩を過ごす。半同棲状態を保っていながら、しかし、時緒は未だに童貞であった。

純潔は二人に共通する赤い糸であったが、一方で時緒にとっては懊悩のタネでもあった。豊子は非常に無知な女性で、月のものの話すら時緒は聞いたことがない。二メートル九センチという体躯を持つ彼女は生態が他の女性と違うのかとすら思える。

そんな無知な恋人に、自分の中に住む黒い泥で出来たけだものを潜入させる行為が、時緒には恐怖に思えて仕方がないのであった。また、間違いなく処女である恋人の破瓜の血を見る、破瓜の痛みに豊子が涙ぐむ、その光景を想像しただけで、彼は酷い頭痛と嘔吐感に襲われるのである。

きっと、豊子は今、遠い故郷の田舎町で、寂しい思いをしているのだ。

解っているのに、チャラけたメールの一つも出せない自分の無力が恨めしく、あまり呑まないようにしている酒を浴びるほど呑んで、無理やりに眠った。

夢の中ならば、時緒は欲望のままに振舞えた。

朝起きて、その痕跡を洗濯機に放り込んで、暫し、泣いた。




 
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