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「小説」
千夜風灯物語

千夜風灯物語 第百二十八夜 危険すぎる

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「天気が悪いのじゃないかしら」

彼女が言った。

「確かめてみる?」

僕は言う。

「だって、髪の毛がこんなに絡まって、湿度が高いから、こんな時期なのにおかしいでしょう。こんなに湿度が高い。乾燥する季節なのに」

その湿度はもしかするとさっきまでベッドの上にあった行為の結果かも知れない。だから僕は話を打ち切ろうと思った。一回性の四回は次の一回まで忘れたらいい。

「コカ・コーラ買って来るけど他になんかいるものでもある?」

僕の問いに彼女は少し思案して答えた。

「だったらついでにマルボロとトランプとチョコレートとあとスケッチブックにクレヨン。向日葵書きたい」

「それならクレヨンは十二色の奴を買って来るね」

「ううん。黒いのだけでいいの。黒い向日葵書きたい」

「黒い向日葵?」

「黒い向日葵」

「解った」

そう言って僕は買い出しに出かける。彼女は黒い向日葵を夢想しながら待ってる。天気が悪いか確認するのは、黒い向日葵を書くことは、でも、危険すぎる。

だから僕は逃げ出した。




 
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